ぼくはAmazon様のためなら……死ねる! そこまで思い詰めているこのコーナーは、毎回サーチ欄という名のなかだちを介してAmazon様との知的コンタクトをはかるという、科学的視点からざっと言えば驚くべきこころみです。
今回は担当者のいま一番気になっている件について言葉を投げかけてみたいと思います。いま担当はこのことばが頭を離れません。
サーチ :眠い
仕事中にあえて言わせていただきましょう。眠い! こんなに眠いというのに、社会は無慈悲にも仕事中なのです。いささかの論理的誤りがあるのはひとえに眠いからです。
Amazon様はこんな睡魔の奴隷と化した担当にどんな検索結果を返されるのでしょうか?
Amazon様の検索結果より
架空の町
J.L. ボルヘス, チェスタトン, 稲垣 足穂, 瞿 宗吉, ポオ 他
他にも和書カテゴリには肩のこらないエッセイなども見つかりましたが、やはり目をひくのはひときわ異質な国書刊行会編による文学アンソロジーシリーズの一編。Amazon様に登録されている作家だけでもボルヘス、チェスタトン、足穂に瞿宗吉はてはE.A.ポーと人気シリーズの名に恥じぬそうそうたる面々が並びます。この書が検索結果に出た理由も、かの小川未明の『眠い町』を収録しているからのこと。
しかし同時にこの面々を見て思うのは、こう言ってはなんですがいま読んだらもっと眠くなるだろうなあということです。ごめんなさい文学性の高さはおいといて、たぶんいま読むのは無理です。「眠い」と言った私に対してAmazon様がそっと差し出した(活喩)その本は、意外にもむしろ眠くなる本。Amazon様が言わんとするのは……そう、今はただ、疲れにまかせ眠り……そして、十分な休養をとった後にこそしっかりと仕事をすればいいのだと……そんな慈しみ……を……ZZZZZ……。
ところで検索結果の中にはひっそりと「90越えFカップ乳」うんぬんというDVDも混じっており、視界に入った瞬間思わず担当の目が醒めたことはAmazon様と担当の間だけの秘密なのです。
(2008.02.08)