「バイト語」という言葉があるという。
たとえばコンビニやファミレスで使われる「お釣りの方××円になります」とか、「いらっしゃいませこんにちはー」とかいう独特な言葉づかいのことだ。
いや、バイト語のことは別にそれでいいと思う。そう目くじらをたてることでもないかなと思っている。
よく行くコンビニでは客が来店したとき、「いらっしゃいまっせー」と語尾に独特のイントネーションがあるあいさつをするが、それはそれでかまわないと思う。くりかえすうちに独特のなまりのようなものができる。よくあることじゃないか。
ただ、そのコンビニの店長らしき年配の男性が、客が店を出るとき必ずこう言うのだ。
「ありがとうございまっせー」
いや、店長。それは、ちょっと、おかしいんじゃないか。
よくあることで済ませるには、あまりに無理やりすぎないか。それに、他の店員のだれもそう言ってないし。
何よりよくわからないのは、「ありがとうございました」より「ありがとうございませ」の方がベターだと店長が判断した、その経緯だ。気になる。想像がつかない。
なんとか店長から秘密を聞き出したいが、「ありがとうございまっせー」と言われるのはちょうど店を出る瞬間なので、いまさら引き返すのもおかしい気がする。
それを言えば、店長に聞くことそれ自体がおかしい気もする。
こうしていつもモヤモヤした気分のままコンビニを出るのだが、あの店は大丈夫なのか。
文
ラ河 Web担当。「ありがとうございませ」で検索したら「ありがとうございませた」という用法がやけにひっかかったが、それとこれはまた違うと思っている。
(2006.10.24)