イギリスのバンド「ワム!」の楽曲『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ(Wake Me Up Before You Go-Go)』は、俗にひどい邦題の例として挙げられることが多いが、そもそも原題が『ウェイク・ミー・アップ・ビフォー・ユー・ゴーゴー』であり、「ゴーゴー」などとウキウキ言っている段階で問題なのである。
ジョージ・マイケルが軽やかに歌うこの曲は、しかし実のところ知らないうちに恋人の心が離れてしまった男の失恋の歌であって、本来軽やかにゴーゴーと歌っている場合ではない。その意味で、場違いにも「ウキウキ」と付けた邦題は原題の場違いさをうまく表現した名訳とすら言えるだろう。