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「な」とぅをみもせずに……
『ナトゥ』を観もせずに悪く言うなかれ
ある意味で語り草かもしれないが、しかし本当に『ナトゥ』を見た上で言っているのだろうか。企画物だとか日本人なのにマサラムービーとか上映形態がみるみる変わっていったとかワゴンセールで時々見るとか、そんな表層ばかりに目が行ってはいないか。見るべき本質は映画の中にこそあるはずだ。 という常識論はともかくとして、現実問題いまや「ナトゥ」といえばむしろ藤岡弘探検隊の「野人ナトゥー」の方かもしれない。という諸行無常と強引にからめたことば。
(2007.12.21) 「に」んげんごじゅうねん……「ぬ」りえがうまくなる……
ぬりえが上手くなる頃にはぬりえを卒業している
子供はえてしてぬりえを乱暴に塗ってしまいがちである。すぐにはみ出すし、ぬり潰し方もひどく適当である。見当違いな色で塗ってしまったりすらする。 これらのことから、近年の高齢者向けぬりえの流行はこうした報われないぬりえのリベンジなのだ、とする陰謀論めいたことば。
(2007.12.27) 「ね」こずきにも……
猫好きにも悪い人はやっぱりいる
俗に「猫好きに悪い人はいない」などと言われるが、よく考えてみれば『007』シリーズ初期の悪役プロフェルドをはじめとして、猫を膝に抱いた姿がトレードマークの悪人はうなるほどいることに気付く。猫を膝に抱いているからといって善人であるという幻想を抱いてはならない。猫好きにも悪人は多いのだ。 このように現実と虚構をごっちゃにするのはともかくとして、猫好きの悪人もやっぱりいるのだろうという当たり前のことを説くことば。
(2008.01.08) 「の」うめんは……
能面は人を怖がらせる目的で作られている
能面は怖い。日本の誇るべき伝統文化とかそういう事を抜きにして単純に怖い。あそこまで怖い顔をしている理由が見つからない。しかし、怖い事それ自体が目的と考えるなら説明がつく。 すなわち能面は人を怖がらせる目的で作られているのだ、と決めつけることば。無論いいがかりである。
(2008.01.10) 「は」んどるねーむに……
ハンドルネームに凝ると後で後悔する。しかし凝らなくても後悔する
ハンドルネーム、あるいはHN。ネット上で使われるニックネームで、その人物の重要な識別手段である。重要である以上つい凝ってしまいたくなる気持ちはわかるが、しかし日常生活で使う事のないようなかっこいい漢字やいかした英語をハンドルに使うのもどうか。ふと冷静になった時、あるいは数年がすぎて大人の分別がついた時、はたまた通りすがりの誰かに冷静に指摘された時、いやおうなく気付かされるのだ。「この名前は恥ずかしい」 だからといって、安易に普段友人間で交わされるあだなを使ってしまったり、いっそ本名だったりするのも後々面倒ごとの種になろう。他人の目から見ればあまりにも素なフレンドリーさにかえって近づきがたいものがあるし、個人情報保護の観点からもおすすめできない。 もう何の作為もなく、ただ見回して目に入った文字を適当にハンドルにするというのはどうだ。「キシリトールガム」そんなハンドルネームの人間に何かを相談する気になるものか。 ハンドルネームは魔物である。あなたがどれだけ知恵をしぼろうとも、あるいはしぼらなくとも、結局あなたのハンドルネームは失敗している。そんなネガティブ思考なおしえ。
(2008.01.15) 「ひ」っさつわざは……
必殺技は男のたしなみ
暴論である。それはそれとして話を進めれば、過去にテレビや漫画で見た内容をもとに考えれば、実に「できる男」の大半は必殺技を身に付けているという興味深いデータが導き出される。このことから必殺技は男のたしなみであると言える。そんな暴論。
(2008.01.17) 「ふ」ばいうんどうは……
不買運動は抜けた者勝ち
不買運動。そこには確固とした不断の決意が感じられるが、途中で決意を曲げてしまう許されざる変節漢が多いのも悲しいかな事実である。あれほど××社の××は買わないと強く誓ったにもかかわらず、便利さや食欲などに負けて買ってしまう。これもまた人の性であろうか。 不買運動に勝者がいるとするなら、それは抜けた者である。そんな人の世の不条理をいたずらに説くことば。
(2008.01.22) 「へ」゛ーしすとは……
ベーシストは無口ないい奴
「バンドやろうぜ!」と誰かが言った時、ボーカルは陽気で活動的であり、ギターは攻撃的な天才肌であり、ドラムは体格が良く時にリーダーシップを発揮し、そしてベースは無口ないい奴である。むろん偏見である。 そんなバンドブームの頃のパブリックイメージによる根強い偏見を声高に語り、不必要にビクビクしてみるためのことば。
(2008.01.24) 「ほ」がらかというその……
「朗らか」というその字づらがすでにほがらかではない
「朗らか」という字は読みづらい。めったに使わない字な上に、音読みで「ロウ」と読むイメージの方が強く「ほがらか」という読みが出てくるまでにワンクッションある。「朗らか」という字を読もうとした時に感じる一瞬の躊躇。ロウ…らか?……いや、ほがらかか……あれ、ほがらかでいいんだっけ? こんなとまどいばかりの思考はすでに「ほがらか」からかけ離れている。もはや「朗らか」はほがらかではない。 そんな漢字コンプレックスを前面に押し出した格言。
(2008.01.29) 「な」げきのぼいんを……
『嘆きのボイン』を歌うのはしばしばセクハラ
『嘆きのボイン』は1970年に日本全国で爆発的なヒットとなった傑作コミックソングである。月亭可朝によるブルージーなサウンドは単に明るいだけのコミックソングと一線を画し、『とん平のヘイ・ユウ・ブルース』など後年の名曲に与えた影響も無視できるものではない。 いかな名曲であろうとTPOを考え「CLEAN」と「EXPLICIT」の線引きもときには必要となる、というおしえ。
(2008.06.05) 「に」ほんがもし……
日本がもし100人の村だったら1人は佐藤さんです
統計によれば、佐藤姓は日本の総世帯数のうち1%を占めるという。1%と言うとそれほどの数でないようにも思えるが、「日本がもし100人の村だったら」式に考えれば実に村に1人は佐藤さんがいることになる。 「もし100人の村だったら」式のたとえはわかりやすい反面、分布が散らばりすぎている場合かえって事態を混乱させるという、意外に正論なおしえ。
(2008.06.10) 「ぬ」かにくぎを……
ぬかにくぎを打つな
ことわざの「糠に釘(ぬかにくぎ)」とは、手ごたえのないことのたとえで、意見しても効果がないことなどを指す。 ところで、そもそもぬかに釘を打つことが問題ではないか。何を考えてそんなことをしたのか、と責められてもしかたあるまい。
(2008.06.12) 「ね」ばーらんどを……
ネバーランドをネバーネバーランドと言う
『ピーターパン』の舞台としても有名なネバーランドは「ないない島」と訳されることもある通り、原語でも厳密には「ネバーネバーランド」である。どこか粘着質な発音になってしまう。Never-Never Landをより英語らしく発音しようとすれば、いよいよそれはネバネバランドに近くなる。
(2008.06.17) 「の」ーさいどの……
ノーサイドのうまいこと言った感
ラグビー では試合終了を「ノーサイド」と呼ぶが、これは敵として戦った2チームでも試合を終えればどちら側(サイド)でもない大事な仲間である、という意味をもつ。 「うまいこと」は危険である。どんないい事を言っても、うまいこと言うねえのひとことで済ませられてしまう。ノーサイドの故事にならい、うまいことの恐ろしさを説くいましめ。
(2008.06.19) 「は」いふぁいの……
Hi-Fiの心意気
誤解されることもあるが、オーディオ用語のHi-Fi(ハイファイ)とは特定の規格ではなくHigh Fidelity(高忠実性)の略で、原音・元画質に近づけたという曖昧な意味である。すなわち高音質/高画質な製品であれば、特に審査などを経ずしてHi-Fiをうたうことができる。
(2008.06.24) 「ひ」れつかんは……
卑劣漢は言葉の響きがかっこいい
「いやしくおとったおとこ」と書いて卑劣漢。人としてあってはならない姿である。
(2008.06.26) 「ふ」ちび「へ」んしんしたあとの……
変身した後のケアが大切
変身ヒーローは文句無しにかっこいいものであるが、しかしそれを言うならかっこわるいはずの敵の怪人も変身した姿である。
(2008.07.03) 「ほ」うそうじこの……
放送事故のワクワク感
テレビを特に責任なく見る視聴者にとって、放送事故はしばしばワクワクする瞬間である。 この矛盾を解決するには、テレビマンは常に放送事故よりも面白い番組を作り続けねばならない。最大の敵をつねに意識し、そなえなければならないとする心がまえ。
(2008.07.08) 「な」んときれいな…… 勉学の友としての語呂合わせは便利であるが、しばしばこのように本来の意図を逸脱してよけいな語呂まで合ってしまう。 前後の文脈を読み的確に意図を把握することの大切さを教える教訓。ちなみに「ななひゃくじゅうまんきゅうせんじゅうななへいじょうきょう」と発音する。
(2008.11.11) 「に」えゆはかなり……
煮え湯はかなり熱い
「煮え湯を飲まされる」とことわざにはあるが、煮え湯すなわち沸騰する煮えたぎった熱湯であり、約100度近いと考えてさしつかえない。これを飲まされるとすれば、もはや生死にかかわるピンチである。 煮え湯を飲まされる立場になってはいけないし、良い子は煮え湯を飲ませてもいけない。そんな道徳的なおしえ。
(2008.11.13) 「ぬ」えの……
ぬえの欲張り感
「ぬえ(鵺)」とは平家物語にも登場する想像上の怪物である。この「ぬえ」の姿であるが伝えられるところによれば「体はタヌキ、手足は虎、尾は蛇、声はトラツグミ」だという。なんだかよくわからない。すでによくわからないことが「ぬえ」の特徴のひとつでさえあるという。 有名な妖怪、猫又などは「尾が2つにわかれたネコ」である。有名な怪人、バイオレンスジャックでさえ「筋肉はゴリラ、牙は狼、燃える瞳は原始の炎」ていどであった。それに比べてぬえのピンとこないことときたらどうだろう。 あちこちに手をつけて収集がつかなくなることのたとえ。
(2008.11.18) 「ね」じをかんじで……
ネジを漢字で書いてみる
ネジとはすなわちスクリューである。このネジの漢字表記はいくつかあるが、たとえば「螺子」であり「捻子」であり、また「捩子」でありはては「螺旋」であったりする。 話の筋が通っていようとも、人にはできることとできないことがある。限界を示すことば。
(2008.11.20) 「の」しいかの……
のしいかの暴走族感
味付きするめを薄く伸ばせば「のしいか」であるが、これを漢字で書くと「熨斗烏賊」である。とたんに食品らしさがうせる。 何でも漢字にすればいいというものではない。日本文化たるひらがなの大切さをおしえることば。
(2008.11.25) 「は」いきんぐと……
ハイキングとバイキングは意外と間違えづらい
1文字ちがいどころか濁点のあるなしのみという小さな違いにもかかわらず、バイキングに水筒とリュックサックでやってくる者はファミリーむけ4コマの中にしかいない。 濁点のだいじさと、どうしようもないダジャレの恐ろしさを説くことば。
(2008.11.27) 「ひ」ゃくりのみちは……
百里の道は0.1歩から
「千里の道も一歩から」とことわざにもある通り、なにごともできることからこつこつやるのが大事である。 簡単な道のりほどたやすいと油断して実行に移さずほうっておいてしまうという、へりくつから始まったわりにちゃんとした警句。
(2008.12.02) 「ふ」らんだーすのいぬの……
『フランダースの犬』の最終話しか知らない
名作テレビアニメ『フランダースの犬』の最終話ラストシーンは、その悲劇性と高度な演出によって初回放送から30年余がたったいまでも広く知られる。しかし、そのシーンだけがあまりにも有名なために、そこ以外は知らないというかたよった知識をもつ者も多い。 半可通のおろかさを示したことば。転じて、知らなくてもあらかたなんとかなる状態のたとえ。
(2008.12.04) 「へ」ちゃむくれって……
へちゃむくれって、なんだ
「へちゃむくれ」は一般に顔の見た目をあしざまに言う言葉だが、具体的にどう悪いというのか、人は意外にそれを知らない。 わかったようで何もわからない状態のたとえ。
(2008.12.09) 「ほ」んとうにあったはなしが……
本当にあった話が多すぎる
本当にあった愉快な話。あるいは本当にあった笑える話。はたまた本当にあった怖い話。本当にあったHな話から本当にあった泣ける話まで、本当にあった話のバリエーションは多すぎる。 本当にあった話は多すぎる。付け加えるなら本当は怖い話も多すぎる。
(2008.12.11) |
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