資本主義社会に生まれてこれて本当に良かったですよね。
突然ですが、私はマンガ本を1300冊超と活字本を容積換算でだいたいマンガと同じくらい持っています。周囲を見回せばこの数倍のオーダーで持っていそうな人が大勢いるのでさほどたいした量とも思えませんが、それでも部屋の壁面が全部本棚で埋まったあげく、本棚に入りきらない本が積み重なって実質的に本棚の奥に本棚があるような生活を送るには十分な量です。
そんな私も部屋でいくら探しても現在入手困難な新潮社版の『銀河ヒッチハイク・ガイド』が見つからなかったことに業を煮やして、このたび遂に蔵書を大整理することにいたしました。
と言っても部屋にある本は「全部必要なんだよ!」とゴミ屋敷の主の決めゼリフを平気で言える状態なので古本として処分という選択肢は最初から無いのですが、そうなるとあとはどれだけ限られたスペースにテトリスのように本を詰め込めるかの勝負になります。
この点、本棚というのは意外に本と棚板の間にスペースが生まれがちで、ギチギチに詰め込みたいという私のニーズにはいまいちです。そこで私が今回選んだのが〈収納〉です!
収納の中に本を詰め込む、というと二度と取り出せくなるようなイメージがあるかもしれませんが、本の版型にピッタリの内径の収納を選べばそんなこともありません。収納の引き出しを開けると背表紙が上向きにズラッと並んだ状態で現われる、と説明すればわかりやすいでしょうか。
少年コミック/少女コミックにはアイリスオーヤマ株式会社の『スーパークリアチェスト』SCCシリーズ、それよりやや大判の青年コミックサイズにはFits4520、愛蔵本などのA5サイズならリスホームリビング株式会社『HOME&HOME』シリーズの幅33cm×奥行40cmモデルというのがホームセンターでメジャー片手に徹底的に内径を調べ回った私のフェイバリットです。特にスーパークリアチェストは積み重ねる時は天板を取り外してスペースをさらに節約できるという非常に美しいシステムで得した気分です。組み終えたあとに天板が山のように余るけどそんな物を置いておくスペースは無いのでさっさと捨ててしまいましょう! 大丈夫、もし後で必要になったらまた買い直せばいいのです。
こんな放漫財政の結果、マンガ本をあらかた詰め込んだあたりで資金も底を突いたのでまだ活字本類は本棚の中なのですが(最初に書いた活字本の数があいまいだったのはそのためです)、それでも部屋はかなり片付きました。
収納の下にキャスターを付けてあるので、いわゆる木組みの「箱入り娘」遊びのように収納をフレキシブルに動かして奥の収納を取り出すのも簡単です。もちろん掃除機のジャマになれば避難させるのも簡単。本棚ではこうはいきません。
さて、収納にしまった本ですが当然引き出しを開けるまでは背表紙が見えません。探す時はいちいち引き出しを1つずつ開けて探すのでしょうか? 答はNOです。こういう時こそパソコンを使うのですよ! どうせ部屋のPCの電源は入れっ放しだからすぐ使えるし!
私のメインマシンはMacintoshなのでソフトはやはりMac用のDelicious Libraryというシェアウェアにしました。サイトは英語ですが日本語ローカライズもされているので安心。本のISBNナンバー(バーコードのあたりに書かれているあの数字)を打つだけで自動的にAmazonから書名その他のデータを収得してくれるので、片手で数字キーを打ちまくるだけで猛スピードで蔵書が埋まっていきます。
本にはそれぞれ「場所」というステータスが用意されているので、あらかじめ収納ボックスに適当にナンバリングしておいて、本を入れた収納のナンバーをこのソフトの「場所」フィールドに入力しておくのがいいでしょう。これなら後から見直したときに何番の収納ボックスに入っているかがすぐに分かります。もちろんPCソフトですから、サーチボックスに「銀河」と入れるだけで即座に『銀河ヒッチハイク・ガイド』が見つかるという便利さ! パソコン持ってて良かった! 他のことはこのさいどうでもいいや!
文
市原康司 グラフィッカー。漫画雑誌に好き嫌いはあまりないが特に『週刊少年チャンピオン』を偏愛し、最近とみに涅槃流に傾倒している厄い男。
(2006.06.28)